悪質店・地雷店は存在する
メンズエステ業界は、個人経営や小規模店舗が多く、運営者の実態が見えにくいという特性があります。そのため、残念ながら悪質店やいわゆる地雷店と呼ばれる店舗が存在するのも事実です。
「とりあえず働いてみて、合わなければ辞めればいい」という軽い気持ちで応募してしまうと、思わぬトラブルに巻き込まれるリスクがあります。報酬面のトラブルや、劣悪な労働環境、強引な施術要求など、後悔するケースは少なくありません。
だからこそ、新しいお店を探す時は慎重に見極めることが大切です。求人内容だけで判断せず、店舗の雰囲気、対応、ルール、在籍セラピストの声など、複数の視点から確かめながら、自分が安心して働ける環境を選びましょう。
安心して長く働けるお店に出会うことが、メンズエステで活躍するための第一歩です。
給料が支給されない店舗
メンズエステ業界では、歩合制が一般的であるものの、本来受け取れるはずの報酬が支払われないというトラブルも起こり得ます。特に新人セラピストは業界知識が少ないため、都合の良い条件だけを並べた求人に惹かれ、結果的に不払いの被害に遭うケースが少なくありません。
給与が支給されない理由はさまざまですが、雑費名目の過剰な天引き、報酬の後払い制度を悪用した未払い、ノルマ未達成を理由とした一方的な減額など、明らかに不当なものも存在します。中には、そもそも支払う気がない悪質な店舗もあり、いったん働いてしまうと回収が困難になることもあります。
求人情報に「日給○万円可」「即日高収入」など魅力的な文言が並んでいても、支払い方法や締日、振込日、控除内容が曖昧な店舗には注意が必要です。面接時には必ず報酬の仕組みを具体的に確認し、不透明な回答しか得られない場合は、その時点で避けるほうが安全です。
安心して働ける店舗は、給与体系が明確で、説明も丁寧です。不安な点が一つでもあれば、他のお店を検討することが大切です。働く側が「選ぶ側」であるという意識を持つことが、トラブルを未然に防ぐための第一歩になります。
施術以外の要求を強要する店舗
メンズエステでは、ルールの範囲内で行う健全なトリートメントが基本です。しかし、中にはセラピストが望んでいない行為や、求人では説明されていなかった施術を暗に求めてくる店舗も存在します。こうした店はセラピストの意思や安全よりも売上を優先する傾向があり、働き始めてから深刻なトラブルにつながるケースも少なくありません。
「他店はみんなやっている」「お客さんが求めているから」といった言葉で、施術内容の追加や過度な密着、セラピストが拒否している行為を押し付ける店舗もあります。最初の説明と違う内容を強要される場合、それは明確な悪質行為であり、従う必要はありません。むしろ、一度許してしまうと要求がエスカレートし、辞めにくい状況に追い込まれることもあります。
健全な店舗は、施術範囲とルールを明確に示し、セラピスト自身が安心して働ける環境を整えています。もし面接時や体験入店の段階で「ん?」と感じるような発言や、施術内容に関する曖昧な説明があれば、その時点で慎重になるべきです。
働く場所を選ぶ際には、自分の意思と安全が何より大切です。施術以外の行為を強要されるような店舗は、避けるべきお店の典型例といえるでしょう。
ルールや説明が不透明な店舗
働く前に確認しておくべき重要なポイントのひとつが、店舗のルールや制度がどれだけ明確に説明されているかという点です。メンズエステ業界では、給与体系や待機ルール、施術内容などが店舗によって大きく異なるため、説明が曖昧なまま勤務を開始すると、後から思わぬトラブルに発展することがあります。
たとえば、歩合率や支払い日がはっきりしない、控除項目が説明されない、シフト決定の仕組みが曖昧なままなど、重要な情報を濁す店舗には注意が必要です。また、面接時と実際の勤務条件が違うケースもあり、勤務を続けるほど不信感が積み重なってしまいます。
健全な店舗は、あいまいな言い回しをせず、質問にも丁寧に答えてくれます。反対に、質問をしても話をそらされたり、「とりあえず働いてみて」と言われる場合は要注意です。明確な説明を避ける店舗ほど、働き始めてから都合のよい形にルールを変える傾向があります。
安心して働くためには、入店前にルールが文章化されているか、疑問点に誠実に答えてくれるかをしっかり確認することが大切です。不透明な部分が多い店舗は、セラピストを大切にしない運営である可能性が高く、避けた方がよいタイプの店舗といえるでしょう。
防犯面や安全性に問題がある店舗
メンズエステで働くうえで、収入と同じくらい大切なのが「安全に働ける環境が整っているか」という点です。防犯意識が低い店舗や、セラピストの安全より売上を優先するような店舗は、悪質店・地雷店と呼ばれる理由のひとつになります。
たとえば、初めて来店する客の身分確認を行わない、クレームのある客を出禁にしない、危険な行動をする客を放置するなど、セラピストの安全管理が不十分な店舗は非常にリスクが高いと言えます。また、深夜帯の出勤があるにもかかわらず送迎がない、店舗待機の場所が外から丸見えで不審者が近づけてしまうなど、物理的な環境が危険なケースもあります。
健全な店舗は、客のトラブル対応ルールが明確で、危険な客に対して迅速に対処します。万が一の際にはスタッフがすぐ駆けつける体制を整えているなど、セラピストが安心して働けるような配慮が行き届いています。逆に、防犯や安全に関する質問に曖昧に答える店舗は、セラピストの保護を軽視している可能性が高いため注意が必要です。
働く店を選ぶ際は、求人情報だけでは分からない「安全面への姿勢」をしっかり確認することが大切です。安心して働ける環境を選ぶことが、長く快適にお仕事を続けるための大きなポイントになります。
集客力が極端に低く、稼げない店舗
メンズエステでは、歩合制で働くセラピストが多いため、集客力はそのまま収入に直結します。どれだけ施術が上手でも、店舗の露出が不十分でお客様が来なければ、思うように稼ぐことはできません。悪質店とは言い切れないものの、「地雷店」と呼ばれてしまう理由の多くは、この集客力の低さにあります。
集客が弱い店舗は、広告費をほとんど使っていなかったり、サイト更新を怠っていたり、SNSを放置したまま運営しているケースが目立ちます。また、在籍セラピストが多すぎて一人ひとりに十分な予約が回らない店も、全体のバランスが悪く、結果として待機ばかりが長くなる傾向があります。
面接で「うちは忙しい」「すぐに稼げる」と言われても、実際には待機が続き、1日働いても数千円しか稼げないという話は珍しくありません。体験入店ではお試しの集客を行い、入店後に急に予約が減る店舗も存在します。こうした店舗では、セラピストが精神的にも疲弊しやすく、短期間で辞めてしまう人も多いのが現状です。
健全な店舗は、広告戦略や予約動向を隠すことなく、具体的に説明してくれます。集客状況を正直に伝え、必要であれば改善策を共有してくれるなど、オープンな姿勢が特徴です。反対に、募集情報が過剰に良すぎたり、質問に対して明確な数字を出さない店舗は注意が必要と言えます。
稼ぎたいのであれば、店舗の集客力を見極めることが何より大切です。自分の努力だけではどうにもならない部分こそ、慎重に判断することが後悔しないお店選びにつながります。
過度に個人情報を要求する店舗
メンズエステの応募や面接では、本人確認のために身分証の提示を求められることは一般的です。しかし、必要以上の個人情報を執拗に要求してくる店舗には注意が必要です。特に、生年月日以外の家族構成、実家の住所、緊急連絡先の詳細、SNSアカウントのログイン情報など、仕事に必要とは言えない情報を求められる場合、それは明らかに不自然です。
悪質な店舗の中には、辞めさせないための圧力材料として個人情報を利用したり、写真やプロフィールを無断で掲載し続けるケースもあります。また、LINEやSNSをチェックする目的で個人のアカウント情報を聞き出そうとする例もあり、こうした行為はプライバシー侵害につながる非常に危険なものです。
健全な店舗は、必要最低限の情報しか求めません。提出物の用途を明確に説明し、個人情報の取り扱いにも配慮しています。反対に、質問を濁したり、理由を答えずに情報を求める店舗は、セラピストを大切にしない運営方針である可能性が高く、後々のトラブルにつながる懸念があります。
応募の段階で少しでも不審に感じる点があれば、無理をして情報を渡す必要はありません。個人情報は自分の身を守るために非常に重要なものです。安心して働ける店舗は、セラピストのプライバシーと安全を尊重してくれます。自分の情報を適切に扱ってくれるお店を選ぶことが、安心して働くための大切なポイントです。

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